大人のTOEIC―アラフォー社会人がスコア900超えるまで―

留学経験なしのアラフォー社会人がTOEICスコア900を達成するまでの学習法など

【TOEIC】リスニングが苦手な人のために ~ 聞き流さないリスニング学習のススメ ~

 今回はまたリスニングの学習法について書いてみたいと思います。

 というのは、自分自身リスニングのスコアが思うように伸びない時期が長く続き、リスニング対策に悩んでいたからです。

 

(目次)

 

聞き流せばリスニングは伸びるか

 

聞き流す

 英語教育で時々「聞き流すだけ」の勉強法が話題になることがあります。

 

 何となく「運動しないで痩せる」みたいな怪しさを感じなくもないですが、これまでの文法・暗記中心の英語学習に対するアンチテーゼとして、「とにかく浴びるように生の英語に触れること」が重視されるようになった結果、英語教育の偉い人の中にも「生の英語に触れることが大事」→「意味が分からなくてもとりあえず聞き流せばOK」みたいな主張をする方は結構いるようです。


 結論から言うと、「全く効果がないわけではないが、効果の出る場面は極めて限られる」というのが私の考えです。

 

 もちろん全く効果がないかというとそうではなく、例えばそれまで全く英語に触れる機会のなかった小中学生の子どもが通学電車の中で「基礎英語」を聞き流してるうちに英語力がついた、という知人は実際に結構います。

 ということは、初めて英語にふれる初級レベルの学習者が英語の発音やリズムに慣れていくという場面では効果があるのだと思います。

 

 しかし大人向けに「この教材を聞き流すだけで英語力がつく」と謳っている学習法については、自分の経験上かなり疑わしいと思いますし、理論的にも問題があると思います。

 

 そもそも人間の脳には「選択的注意」という機能があります。これは何かというと、人間は自分にとって重要だと判断した情報に注意の焦点を当てるという、人間の脳の特性のことです。

 

 何だか小難しい話のようですが、たとえば騒がしい会議などで、その場ではちゃんと耳に入ってきた発言でも、後で録音を聞いてもさっぱり分からないという経験をすることがあります。

 これを「カクテルパーティー効果」といいますが、逆に言えば脳にとって重要でないと判断された情報には注意が向けられず、情報価値のないノイズとしてカットされるということになります。

カクテルパーティー

 

 脳にとって意味の分からない外国語の音声はまさにノイズそのものです。聞き流し学習など、耳の側からすれば単なるノイズの垂れ流しを浴び続けるのに等しいのではないでしょうか。

 

 むしろ変に聞き流しを続けることで「この種の情報はノイズとして無視してよい」というノイズ耐性のような回路ができてしまう危険性のほうが高いのではと思います。

 

聞き流さないリスニング学習を

 

 私はリスニング力を上げるには「大量の英語を浴びるように聞く」のではなく、「スクリプトのある同じ材料を集中して繰り返し聞く」ことが大事だと思っています。

 

 そして単にインプットとしてリスニングを行うのではなく、アウトプットつまり発声を同時に行うことで、最大限の学習効果が得られるのではないかと思います。

 

 つまりは「シャドーイング」がリスニングに効果的だと思うのです。

 

 シャドーイングというと「スピーキングの練習なんてTOEICには不要では・・・」と思われるかもしれませんが、実はリスニングにおいては実際に口に出して発音を確かめることが大切です。

 

 なぜかというと、リスニングで聞き取れない原因の大半は「頭で考える発音と実際の発音が違っている」という点にあるからです。その証拠に、リスニングで聞き取れなかった部分のスクリプトの大半は「文字にされれば全然分かる」部分だったのではないでしょうか。(そうでない場合はリーディングのレベルに問題があるかもです・・・)

 

 つまり頭で思っている発音と実際に発音される音声がずれているためにうまく結びつかず、結果「聞き取れない」という状態に陥っているのです。

 

 「シャドーイング」はこのズレを矯正するのにとても有効な学習法なのです。

 

 ※このへんのうんちくは一見どうでもいいようですが、シャドーイングのやり方を考える上で重要なポイントになります

 

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TOEICのためのシャドーイング

 

シャドーイング

 TOEICのリスニング対策としてシャドーイングを行う場合、いくつか気を付けることがあります。

 

  • いきなりシャドーイングしない
  • TOEIC用の教材を使う
  • 発音のうまい下手にはこだわらない  

 

いきなりシャドーイングしない

 

 まず「いきなりシャドーイングしない」ですが、シャドーイングは「耳で聞いたものをそのまま口に出す」という、一見簡単そうに見えて実はかなり難しい作業です。特に今まであまりスピーキング系の学習をされてない方にとっては見かけよりハードルの高い作業なので、準備なしに行うと挫折して終わりになりかねません。

 最初はスクリプトを見ながら音読し、少しずつ音声をなじませていくくらいのステップが必要です。

 

TOEIC用の教材を使う

 

 これは当たり前かもしれませんが、シャドーイングの教材は必ず公式問題集などTOEIC用の教材を使うようにしてください。

 なぜかというと、TOEICのリスニング試験では4か国(アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア)の話者が出てきます。同じ英語でもそれぞれ微妙に発音やアクセントが違いますので、それに対応する必要があります。

 

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 TOEIC用の教材ではスクリプトごとに話者の国籍が表示されていますので、それぞれの違いを確認することができます。(別にそれぞれの違いを聞き分ける必要はありませんが、どの発音でも聞き取れるようにしておく必要があります)

 

発音のうまい下手にはこだわらない

 

 シャドーイングにはまっている人にありがちなのですが、シャドーイングをやり込んでいくうちに「いかにネイティブっぽく発音できるか」という泥沼にはまり込んでしまう人がいます。

 しかしリスニング的にはこれはあまり意味がありません。

 

 シャドーイングの要点は自分の発音とお手本の発音がどれくらい違っているかを実際に発音して意識化することにあります。ネイティブっぽく発音できればそれに越したことはありませんが、そこを集中的にやったからといってリスニングの成績に直結するわけではありません。

 

(2019.8.15追記)

 シャドーイングについて別記事を作りました。

www.gesda.info

 

 

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